調理師で公務員

調理師資格を取得して働いている方といえば、洋食・和食レストランやホテルのシェフ・料理人、カフェ・居酒屋の調理場といった外食産業・飲食業のイメージが強いと思いますが、調理師資格を活かして公務員として働いている方も多くいらっしゃいます。

公務員の調理師は、学校給食を提供している給食施設が代表的であり、他の地方公務員と同様、公務員試験を突破して公務員採用されます。

待遇面は、他の公務員と同様、有給制度や雇用の保護、各種手厚い保障を受けることができるため、調理師の就職先として非常に人気があります。

公務員試験と調理師免許の関係ですが、地方公務員として採用された後、給食施設に配置され調理師資格を取得する方もいれば、調理師資格を有している方が公務員試験に合格して給食施設で働く場合もあるため、どちらの試験を先に合格するかは定められていません。

調理経験が全く無い方が公務員試験に合格し、給食施設に配属された後で調理師免許取得を目指す方もいらっしゃいます。

給食施設で働いている方の全員が正規雇用された公務員として働いている訳ではなく、嘱託職員やパートタイムとして働いている方もいらっしゃいますが、調理師免許取得後、一度給食施設で嘱託職員・パートタイムで働いた後、公務員試験を受験するパターンもあります。

地方公務員は、都道府県や市町村といった各地方自治体が主体となって採用を行っているため、採用条件などの詳細はお住まいの自治体に問い合わせることをオススメします。

近年、地方自治体の財政危機が新聞・ニュースなどで騒がれており、正規雇用する職員の数は減少傾向にあり、また、給食施設を民間企業に委託するケースも増えてきており、調理師免許を公務員として活かすための門は狭くなりつつあります。

この傾向は今後も続くと予想されているので、公務員として働くことを目指している方は、求人があるうちに公務員試験突破や調理師免許の取得をオススメします。