調理師免許の取得
調理師資格を有して、有資格者としての業務をスタートさせるためには、調理師専門学校学校を卒業された方、もしくは調理師試験に合格された方が申請可能となります。
調理師試験に合格しただけでは「調理師」の名称を名乗ることができず、申請後承認されてはじめて有資格者として職務を遂行することができます。
調理師試験の合格証書原本や、調理師専門学校の卒業証明書といった書類を用意し、お住まいの都道府県庁もしくは地区を所轄する保健所に申請します。
調理師資格は、料理を手際よく美味しい仕上がりにすることのみならず、提供する料理の安全性や食品取り扱いの責任を担保する資格でもあることから、詳細な問い合わせ先は各地域の保健所が管轄しています。
医師の診断書って?
昨今、食の安全性が社会問題となっていますが、調理師資格を有する方にとっても、安心・安全な美味しい食事を提供することが課せられています。
仮に提供する食事から、身体に悪影響を及ぼすウイルス・菌といったものが検出され、食中毒などの社会問題を起こしてしまった場合、最悪、死者が出てしまうことや提供した施設も営業停止・廃業に追い込まれる危険性が存在します。
また、調理を行う料理人は、体力的・精神的ともに健康である必要があり、危険薬物の摂取や正常ではないような精神状態のなかで、調理をすることはできません。
このため、調理師資格を申請する際には、料理人が正常な状態であることを担保するため、医師の診断書を併せて提出することが求められています。
医師の診断書は、麻薬・あへん・大麻・覚せい剤といった薬物の中毒者ではないと認められたものであり、専門の医療機関で発行された3ヶ月以内の診断書を提出する必要があります。
その他書類について
調理師試験合格証明書・調理師専門学校卒業証書・医師の診断書といった書類以外にも、6ヶ月以内に発行された本籍表示のある住民票か戸籍謄本を用意する必要があります。
また、調理師免許は、日本国籍以外の外国籍の方でも取得することが可能であり、国籍等の表示がある住民票の提出が求められています。
調理師免許を申請するためには、手数料を支払う必要があり、5,600円分の収入証紙を添付しなければなりません。