調理師試験とは

調理師の免許を取得して晴れて「調理師」の名称を用いて仕事を行うためには、調理師試験に合格する必要があります。

調理師の免許がなくても、料理人としてカフェ・レストラン・ホテルなどで調理の現場に携わることは可能ですが、調理師免許を有していることで、高度な技術力があることと専門的知識が備わっている人材として見られるため、ご自身の社会的地位向上に役立ちます。

調理師免許を取得するためには二つの方法が存在しており、一つは厚生労働大臣が指定する調理師専門学校で学ぶ方法、もう一つは、国家資格である調理師資格に合格して調理師免許を取得する方法があります。

調理師試験に合格して調理師資格を目指す方には、まず、受験資格を知っておく必要があります。

調理師試験の受験資格は、学歴要件と実務経験が課されています。

学歴要件は、義務教育期間である中学校を卒業しておく必要があります。

実務経験としては、2年以上が求められており、学校・病院・学生寮といった給食施設やホテル・旅館・飲食店といった外食施設、その他惣菜製造業・魚介類販売業といった調理の現場で実際に実務に携わっている必要があります。

調理師試験は、都道府県ごとに実施されており、衛生主管課が担当しています。

筆記試験である調理師試験を受験しなくても調理師免許を得ることができるのは、調理師専門学校を卒業することにあります。

厚生労働大臣に認可された調理師専門学校で、昼間通学は１年間、夜間通学は１年半以上の専門課程を学ぶことで、無試験で調理師免許を得ることが可能です。

調理師専門学校進学という道ではなく、受験して調理師免許を得る方も少なからず存在しますが、２年以上の実務経験が課されているため、最短で調理師免許を得るためには調理師専門学校に進学することをオススメします。

また、調理師専門学校は、卒業後の進路である就職活動もサポートしているため、就職に有利な紹介や過去の卒業生実績から、免許取得後を考えると調理師専門学校に進学することはおトクであると言えます。