調理師試験の科目について
調理師試験は、7科目からなる筆記試験であり、120分で問題数計60問からなる試験となっています。
調理師試験の試験科目は、①食文化概論、②衛生法規、③公衆衛生学、④栄養学、⑤食品学、⑥食品衛生学、⑦調理理論から構成されています。
問題数60問は全科目から出題される形式となっており、合格の目安として合計点の6割以上を得点する必要があります。
しかし、1科目でも得点がその科目の平均点を大幅に下回る場合には不合格とされるため、どの科目も満遍なく網羅して学ぶことが合格に向けた基本となるでしょう。
受験費用は、実施する都道府県によって若干異なりますが、6,000円前後が平均となっています。
受験後、およそ1ヶ月で合格発表が行われます。
受験のための実務経験
調理師試験を受験するためには、一定の調理業務従事歴が必要とされています。
条件としては、下記に示す施設・営業施設において、調理業務に2年間以上従事していることが必要となります。
- 給食施設・・・継続して提供される食事で1回の食事に提供される数が20食以上、または1日50食以上の食事を調理・提供している寄宿舎、学校、病院、事業所、社会福祉施設、児童施設として、保健所・保健福祉事務所に届出をしている施設
- 飲食店・・・レストラン、ホテル、旅館、簡易宿泊所
- 魚介類販売業・・・魚介類を加工せずに生のまま販売・営業・せり売営業を除く
- 総菜製造業・・・食肉製品製造業、魚肉ねり製品製造業、豆腐製造業を除く
なお、2年間の期間は、試験日までの見込み期間ではなく、証明書を作成した日までに2年以上調理業務に従事する必要があります。
この2年間は、現在、調理業務に従事していなくても、今まで過去に2年間以上の調理業務従事経験があり、証明書を提出することができれば受験は可能とされています。
願書受付に必要な書類
調理師試験を受験するために必要とされる書類は下記の通りです。
- 調理師試験受験願書、データ入力票、写真票、受験票
- 写真(撮影後3ヶ月以内のもの)
- 中学校以降の卒業証書または卒業証明書の原本
- 卒業証書の氏名が現在と異なる場合は、戸籍抄本または戸籍謄本(発行後6ヶ月以内のもの)
- 調理業務従事証明書(施設長の証明)
- 証明者の印鑑登録証明書(発行後3ヶ月以内のもの)
詳細に関しては、調理師試験を受験する各都道府県自治体のホームページや窓口に問い合わせをお願いします。