調理師専門学校の就職活動

調理師専門学校に入学し、将来は調理師として働くことを希望するみなさんにとって、卒業後の進路は非常に気になるポイントとなるでしょう。

調理師専門学校を卒業すると、筆記試験を受けることなく、各自治体に申請するのみで調理師免許を取得することが可能です。

就職活動の際、履歴書に調理師免許を取得する旨を記載できるため、調理に関する技術・技能があることはもちろん、食品の取り扱いに関する安全性についての知識も有していることがアピールできます。

常に人手不足と言われている飲食業・外食産業において、調理師免許を持った人材は多くの職場で求められており、調理師専門学校を卒業した方の就職率は8割を超えることが一般的です。

手に職を持った人材として、就職活動自体は他の職種に比べて優位に進めることが可能と言えます。

調理師専門学校における就職活動は、他の職業に就くのと同様、会社訪問やOBOG訪問、就職セミナーへの参加やインターンシップなど、さまざまなルートで仕事を探すこととなります。

調理師として働くための就職活動として特徴的なのは、専門学校が持っているコネクションやOBOGといった先輩方からの紹介が非常に重要であることです。

調理師の世界は、伝統的に人と人との繋がりを重要視する業界であり、技術の伝承や人材育成など、細やかな調理方法を学ぶためには、料理長や先輩シェフからの指導を受けることが欠かせません。

就職活動においても、新規採用後、後輩となって良好な人間関係が築ける人材を積極的に登用しており、「紹介」が非常に幅を利かせていると言えるでしょう。

調理師専門学校を卒業後、就職する職場の種類は非常に多岐に渡ります。

主流である就職先の職種は、フランス料理・イタリア料理などを中心とした西洋料理に関連する職場であり、次に、パン・お菓子・ケーキなどを提供する洋菓子店、和食・寿司などを中心とした日本料理のお店があります。

ホテル・旅館といったサービス業の調理場も求人が多く、料理店以外にもさまざまな調理の現場で活躍することが可能です。