調理師の離職率って高い?
調理師として働く業界は、外食産業・飲食業と言われるサービスの一種であり、一般的に、労働条件が悪く労働時間も長時間に渡るとされていて、離職率の高い業界だと言われています。
フランス料理・イタリア料理をはじめとする洋食レストランや、昔ながらの和食料理店、大手や中小のホテル・旅館で、調理師として働く際においても、開店前の仕込み作業から閉店後の締め作業など、他業種に比べて長時間労働であり肉体労働も多い仕事となっています。
特に、調理師専門学校を卒業したばかりの方や、調理師として働き始めたばかりの若年者は、思っていた調理師の世界と現実のイメージにギャップが大きく、短期間で退職してしまう方も少なくありません。
その反面、調理師として長期間に渡りキャリアを形成し、料理長やメインシェフとして辣腕を振るっているベテラン社員の方は、雇用も守られており職場のキーパーソンとしてやりがいを持ち働いている方も多く、離職率は低いものとなっています。
若年層の離職率は高くなっていますが、長期間のキャリアを有する方については、離職率は低いものとなっています。
転職に困らないのが調理師の強み
調理師の免許を持っている方は、調理に関する基礎知識や技術力があると認められており、常に人材不足が叫ばれている外食・サービス産業において求人募集は盛んに行われています。
特に、一度、大手ホテルや有名レストランで働いた経験のある方や、料理人としての腕が認められているかたにとって、多くのレストラン・飲食店から、喉から手が出るほど欲しい人材と言われています。
手に職を身につけた職人の世界でもあり、調理の実力をもとに、ご自身が求める環境で働くことが可能な、潰しのきくスキルを身につけることができます。
離職率の低い調理師の仕事
一般的に離職率の高いと言われている調理師の仕事ですが、こうした調理師業界の中でも離職率が非常に低い職場も存在しています。
代表的なところが、学校給食を提供している給食施設であり、各自治体が運営する施設では公務員として働くことができるため、安定した雇用体系と充実した福利厚生で手厚く保護されているため、離職率は非常に低いとされています。